福井 守 / 木のオブジェ 004

福井守さんによる木のオブジェです。
今回入荷したこちらのオブジェは先日兵庫県篠山に引っ越された福井さんの工房を訪ねた際に選んだものです。流木を削り出している未完成の状態で見せて頂いてピピっときました。削られてむき出しになった木目と樹皮、木という静物なのにまるで生き物のような（個人的にはカモノハシ）造形という、対照的なエレメントが素晴らしいと思いました。
材木屋、川原など様々なところで出会った様々な樹種の木々を、思い向くままに削り出し形になってくる福井さんのオブジェは、一つとして同じものはなく、どれもが個性的な表情と質感を感じさせてくれます。
「すっと息を吸い　心を清らかにして余白のある空間に、ものを飾ってみる」そんな彼の言葉の感覚に共感を覚えます。